コラム1「トランプ2.0について」

このサイトの立ち上げ準備をしているさなかに、米国トランプ大統領が貿易相手国すべてに対し相互関税を導入すると発表しました。それに伴い世界中の株価が大暴落しています。

トランプ大統領が何を目指しているのか、と戸惑っている人も多いと思います。

ご存じの通りトランプ氏のスローガンは「Make America Great Again」。相互関税発表の際は「Make Great Wealthy Again」とも言いました。

そもそも貿易赤字であることそのものは、必ずしも悪いことではなく、これを是正することにどれだけの意味があるかは正直分かりません。では、トランプ氏の狙いは何なのか?私が今のところ一番しっくりきている説明は、株価を下落させることによって、既得権益でなりあがった金持ち(その多くがディープステートと呼ばれている国際大企業や利権で潤っている政治家や役人)をこらしめる一方、金利を下げることで労働者階級を救うというもの。また、関税を上げた約70ヵ国とは個別交渉の材料として相手国からの提案を引き出す、というものです。しかし、今のところ世界は大混乱に陥っています。

つまるところ、アメリカは自国ファーストで他の国は自分のことは自分で解決してくれというスタンスになる、これまでのような世界のリーダー、警察としての役割を放棄する、と言っているのだと思います。これは、一見寂しいように感じますが、よく考えれば世界が一国に頼り切っていた状況の方が異常であって、各国が独立して真の自治をしながら緊張感を保ちつつ良好な関係を目指すという形が実は自然なのかもしれません。

2005年にThomas L. Friedmanという人が書いた”The world is flat”という本が出版され当時大いに話題になりました。インターネットや通信インフラの整備によって世界のどこにいても同じ情報やサービスにアクセスしやすくなり、業務の国際分担が容易になることで先進国だけでなく新興国、途上国からも同じ土俵で競争に参加しやすくなる「フラット化」が進むという内容に触れ、当時の私も大変ワクワクした気持ちになったのを覚えています。

ところが、実際の世界はその後どうなったでしょうか?フラット化するはずの世界は、大きな土俵のなかでの大競争時代に突入し、一握りの富める者や国際大資本による、寡占化や
彼らに都合の良い仕組みの導入により、欧米や日本を含む世界中で貧富の差が拡大したのです。つまり、世界はフラット化などせず逆に巨大なピラミッド構造が構築されたのです。

トランプ大統領はこのような行き過ぎたグローバル競争を是正し、各国、各個人の個性を尊重した多様な社会への回帰を目指しているのだと考えると、今回のかなり強硬な相互関税策も一種のショック療法なのかな、と思えてきます。

日本の石破政権は、前の岸田政権の政策を受け継ぎ、バイデン政権が推し進めたグローバル化政策を未だに進めているため、トランプ政権と歯車があった会話が全くできていないように見えます。我々有権者は、各党のどの政策が本当に日本の為になるのかしっかり理解して投票行動をする必要があります。さもないと、日本はこのまま世界の荒波の中で消え去ってしまう!そんな危機感からこのサイトを立ち上げたのです。

今日のひとこと

この4月から始まった制度も多く、この辺りはまた別の機会にお話ししたいと思いますが、ChatGPTのジブリ風画像機能が解禁されたのは楽しいですね。早速友人や家族の写真で試してみましたが、どの人物もとなりのトトロに出てきそうで正にジブリ風でありながら、しっかりその人物の面影が残っているところがとても素晴らしいと思います。皆さんも是非お試しを。

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